治安について

治安について

フィリピンの治安はどうなのかという質問をよくされますが、実際はどうなのでしょうか。フィリピン=危険というイメージはまだまだ根強いようです。どうやらマニラと聞くと危険という認識をされる方が多いようですが、犯罪がゼロの場所なんて、世界中探してもどこにもありません。しかしフィリピンでは他の外国に比べ貧しい人が多いので、お金を持った外国人を狙ったケースが多いことは事実のようです。しかし近年首都のマニラも治安が改善されてきて、犯罪が著しく減っているとの報告もされています。

以下フィリピンの犯罪の特徴をまとめてみました。


① 世界各国平均よりも高い殺人発生率
フィリピンで殺人事件に遭う日本人は、平均で1年に5人といわれています。在比邦人数が17000人いることから考えて、やはり日本に比べると殺人発生率が高いと言えます。しかし殺人被害邦人の共通点は暴力団関係者、麻薬関係者、配偶者がフィリピン人という方がほとんどです。事実、フィリピンに留学した日本人が殺人被害に遭うケースはほとんどありません。

② 欧米圏に比べ低い強盗・強姦発生率
フィリピンの中でもアメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語留学の対象となる国と比べ、フィリピンの強盗、強姦の発生率は低いという特徴があります。日本より危険であることは間違いありませんが、殺人を除けば強盗・強姦とも発生率は欧米諸国と比べて低いです。

③ ぼったくり
フィリピン人と接点を持つ生活を長く続けると、不定期にフィリピン人からお金をふっかけられたりすることがよくあります。ここで大切なのは外国にいるという意識を持つこと、正しい現地の情報を持つことそして常に警戒心を持つことです。危ない場所を事前に把握すること、フィリピン人と上手にお付き合いをしていくことでフィリピンでの犯罪被害を最小限に抑えることができます。

防犯対策

 フィリピンの犯罪率は特にアメリカなどの欧米諸国よりは低いもの、日本よりは確かに高いです。そうとは言え学費の安さや、その他多数のフィリピン正規留学のメリットを考えると、危険であることを理由にあきらめてしまうのはやはりもったいないです。実際にマニラ首都圏はフィリピンで日本人が最も住んでいる地域です。それだけの日本人が生活しているわけですからマニラ首都圏が危険で留学に適していないということはございません。 我々日本人も危険を避ける対応策をしっかり身に付けることで、フィリピン留学の際の事件発生を防ぐことができます。

以下、具体的な対応策を見ていきます。


○多額の現金や多くの貴重品を持ち歩かない。

○空港や市内両替所で一度に多額の両替・換金をしない。

○目立たない行動や周囲の雰囲気に溶け込むような服装を心がける。

○犯罪を誘発する人目をひくような立ち振る舞いは厳に慎む(人前で大金を見せ,札びらを切る,フィリピン人を人前で罵倒する等)。

○夜間あるいは人通りの少ない場所の一人歩きは避ける。日中外出する場合でも身辺には十分注意する。


○空港で流しのタクシーやタクシー利用を持ちかけられた場合,白タクのおそれがあるため,タクシーを利用する際には,空港所定のタクシー乗り場から利用する。(実際,外国人が,日中に空港から都心部への移動に流しのタクシーを利用し,運転手に銃器を突きつけられて強盗被害に遭った例がある。)


○見知らぬ人から日本語等で親しそうに話しかけられた場合,誘いに乗って一緒に行動すると,睡眠薬強盗やいかさま賭博等の被害に遭う可能性があるので,最初からできるだけ取り合わないように心がける。

○生命と身体の安全を最優先する。何らかの犯罪に巻き込まれ,身の危険を感じた場合は絶対に抵抗しない。

○万一に備え,海外旅行保険に加入しておく。


これらの対策を常に念頭に置き、危険を防ぐ注意を怠らなければ犯罪に巻き込まれる可能性は大幅に下がります。又、日本は世界的に見ると非常に安全な国のひとつです。犯罪率が日本より低い国はほとんどありません。ここは日本じゃない、危険でも当たり前という気持ちを常に常に持ち、留学中の行動には十分注意しましょう。